新車のオイル交換完全ガイド2025年版|最適な時期と方法を徹底解説
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新車のオイル交換完全ガイド2025年版|最適な時期と方法を徹底解説
新車を購入した際、多くのオーナーが疑問に思うのが「オイル交換のタイミング」です。
かつては「納車1ヶ月後、1,000km走行時」が常識とされていましたが、現在の新車事情は大きく変わっています。
この記事では、新車のオイル交換について、最新の技術動向を踏まえた適切な時期から、エンジンオイルの役割、交換方法まで、専門的かつ実践的な情報をお届けします。
新車のオイル交換の基本知識
新車におけるオイル交換の必要性と、現代の自動車技術との関係について理解することが重要です。
従来の常識と現在の推奨事項の違いを明確にします。
新車でもオイル交換は必要?
新車であってもエンジンオイルの交換は必要です。
近年の工作技術が進歩したことで、現在は新車であっても通常の車と同じタイミングでの初回オイル交換が推奨されています。
しかし、エンジンの性能を最大限に引き出し、長期間良好な状態を維持するためには、適切なタイミングでのオイル交換が欠かせません。
新車のエンジンは出荷時に高品質なオイルが充填されていますが、使用とともに劣化が始まります。
特に初期段階では、エンジン内部の部品同士が馴染む過程で微小な摩耗が発生し、これらの金属粉や不純物がオイルに混入する可能性があります。
従来の「1ヶ月・1,000km」説の変化
以前は「新車のオイル交換は走行距離1000kmが目安」といわれていました。
これは、新車には「慣らし運転」が必要で、その際にエンジンオイルに金属粉やススが混じってしまった時代の名残です。
現在では工作精度の向上により、エンジン部品の加工精度が大幅に改善されました。
現在では自動車販売ディーラーが1ヶ月点検時にオイル交換をおすすめしない、もしくは不要とすることが増えているようです。
ただし、早期の交換が無駄というわけではなく、エンジンの長寿命化を考慮すれば有効なメンテナンスといえます。
新車の最適なオイル交換時期
各メーカーの推奨値と実際の使用環境を踏まえた、適切なオイル交換スケジュールをご紹介しまので、ぜひ参考にしてください。
現在の推奨交換時期
現在の新車における初回オイル交換の目安は以下の通りです。
この基準は国産車に限った場合であり、現在新車で販売されている車の場合、期間にすると6カ月~1年、距離にすると5,000km~10,000kmで交換すれば問題ありません。
車種別の交換時期
軽自動車
軽自動車のオイル交換は走行距離5,000km、または使用期間6カ月が目安です。
軽自動車は排気量が小さいため、エンジンの回転数を高くして出力を確保する必要があり、オイルへの負担が大きくなります。
ターボ車
ターボ車のオイル交換は走行距離2,500km、または使用期間3ヶ月が目安です。
ターボ車は過給機(ターボチャージャー)で圧縮した空気をエンジンに送り込むことで多くの燃料を燃やすため、ノンターボ車よりエンジン内部が高温になりやすいため、エンジンオイルが熱の影響を受けて劣化しやすくなります。
ハイブリッド車
ハイブリッド車のオイル交換の目安は、メーカーによってガソリン車より長く設定されているケースがありますが、エンジンの稼働パターンが特殊なため、ガソリン車と同様のタイミングでの交換が推奨されます。
メーカー別推奨時期
国産自動車メーカーが公表している推奨交換時期をいくつかご紹介します。
トヨタ
車種によって異なりますので、詳しくは取扱書を参照いただくか、お近くのトヨタのお店にお問い合わせくださいと記載しており、一般的には以下の基準を設けています。
・ガソリン車(ターボなし):15,000km または 1年
・ターボ車:5,000km または 6ヶ月
ホンダ
ホンダ車は一般的なオイル交換の時期は提示せず、車種や車の使用状況に応じて交換することを提案しています。
以下が交換時期目安の一例です。
・純正オイル(ウルトラオイル)推奨車:走行距離15,000kmあるいは12ヶ月
・ターボ車:走行距離5,000kmまたは6ヶ月
日産
日産によるオイルの点検・交換の時期の目安は、5,000kmごとの走行または6か月ごとです。
マツダ
車種によって異なり、一般的に以下の基準を設けています。
・下記以外の乗用車:15,000km または 12ヶ月
・乗用車 DISIターボ:5,000km または 3ヶ月
・乗用車 ロータリーエンジン:10,000km または 12ヶ月
・乗用車 ディーゼルエンジン:10,000km または 12ヶ月
・軽乗用車(ターボなし):10,000km または 6ヶ月
・軽自動車(ターボ):5,000km または 6ヶ月
スバル
基本はメンテナンスノート記載内容に準じますが、5,000~10,000km走行ごと、または、6~12か月ごとに交換することを提案しています。
三菱
基本はメンテナンスノート記載内容に準じますが、7,500~15,000km走行ごと、または、6か月ごとに交換することを提案しています。
スズキ
軽自動車2.5~5千km、小型・普通車は5,000~10,000km走行ごと、または、3か月~6か月ごとのどちらか早い方での交換をお勧めします。また、オイルフィルターもエンジンオイルと同時交換をお勧めします。
ダイハツ
基本はメンテナンスノート記載内容に準じますが、5,000~10,000km走行ごと、または、6か月ごとに交換することを提案しています。
新車オイル交換のベストプラクティス
新車を長く良好な状態で維持するための、実践的なオイル交換時期やポイントをまとめます。
新車の推奨オイル交換目安
新車の場合、以下のスケジュールを基本として、使用環境に応じて調整することを推奨します。
初回交換の場合は6ヶ月または5,000km程度、2回目以降はメーカー推奨時期または使用状況に応じて調整しましょう。
交換時期の記録
オイル交換の履歴をしっかりと記録し、車両のメンテナンス状況を把握することで、適切な交換時期の判断が可能になります。
また、将来的な売却時にも、適切なメンテナンス記録は車両価値の維持に貢献します。
専門家との相談
愛車の適切なオイル交換時期を知りたい人は、お近くの整備工場にお問い合わせください。豊富な知識と経験を持つスタッフが、オイル交換時期やエンジンオイルの選び方などを丁寧にアドバイスいたします。
車両の使用状況や環境は個々に異なるため、一般的な推奨時期だけでなく、専門家のアドバイスを参考にすることが重要です。
エンジンオイルの役割と重要性
車の性能を保ち、安全な走行のためにオイル交換は不可欠です。
ここでは、オイル交換の必要性を理解するために、エンジンオイルが果たす重要な役割を紹介します。
エンジンオイルの5つの基本機能
エンジンオイルには以下の重要な役割があります
1.潤滑作用
エンジンを構成しているそれぞれの部品内にエンジンオイルが行きわたることで、部品同士の摩擦を減らし、より円滑に動くようになります。金属部品同士の直接接触を防ぎ、摩耗を最小限に抑えます。
2.清浄作用
エンジンオイルはエンジン内部を循環することで、金属粉やススなどの汚れを洗い流しています。燃焼によって発生するカーボンや、部品摩耗による金属粉を取り除きます。
3.冷却作用
エンジン内部には、冷却を目的とした冷却水が循環していますが、燃焼室内部や動弁機構などには入りこむことができず、十分な冷却を行うことができません。そこでエンジンオイルが冷却の手助けをしているのです。
4.防錆・防食作用
オイルが油膜を形成することにより、金属性の部品が水分や空気と触れ合うのを防ぎ錆の発生を抑制します。
5.密閉作用
シリンダーとピストンの隙間を適切にシールし、圧縮圧力や燃焼圧力の漏れを防止します。
オイル劣化の原因
エンジンオイルには、エンジンの各部品から出る金属粉や、燃焼時に発生するススに加え、空気中の水分などが混入することがあります。
また、有機物であるエンジンオイルは、空気中の酸素に触れ、高温になることによって酸化してしまいます。
これらの要因により、オイルは徐々に本来の性能を失っていくため、定期的な交換が必要となります。
オイル交換を怠るリスク
オイル交換を怠り、劣化したエンジンオイルを使い続けた場合、エンジンは過剰な負担を受け続けます。
その結果、以下のような問題が発生します。
エンジン性能への影響
・エンジンの性能低下
・燃費の悪化
・故障やトラブルの発生
深刻な故障のリスク
全く交換しないまま走行を続けた場合、最悪の場合エンジン本体が動かなくなってしまうため、エンジン本体の交換やオーバーホールといった大掛かりな修理が必要になります。
1回数千円のオイル交換を年に1~2回行うだけで、最悪の事態は防ぐことができます。
予防的メンテナンスの重要性を理解し、定期的な交換を心がけることが重要です。
シビアコンディション下でのオイル交換
通常よりも厳しい使用環境ではオイル交換の交換頻度に注意が必要です。
シビアコンディションに該当するか確認し、通常時とのオイル交換頻度に違いを確認しましょう。
シビアコンディションとは
金シビアコンディションとは、エンジンに大きな負荷がかかる過酷な使用状態のことです。
走行距離が多い、悪路・山道・短距離・低速走行が多い場合などが該当しており、車両に付属しているメンテナンスノート(点検整備記録簿)で確認が可能です。
具体的には以下のような使用状況が該当します
・短距離走行の繰り返し(10km未満の走行が多い)
・渋滞の多い道路での走行
・山道や坂道の頻繁な走行
・悪路での走行
・高速道路での高速走行が多い
・極端に気温の高い、または低い地域での使用
シビアコンディション時の交換頻度
シビアコンディションに該当する場合、各メーカーが推奨している半数程度の期間・走行距離でオイルを交換しましょう。
例えば、通常の推奨交換時期が10,000kmの場合、シビアコンディションでは5,000km程度での交換が必要になります。
オイルフィルターの重要性
オイル交換と同時に考慮すべきオイルフィルターのメンテナンスについて解説します。
オイルフィルターの役割
エンジンオイルをろ過し、汚れを取り除くのがオイルフィルターです。
オイルフィルターには、エンジンオイルが取り込んだ鉄粉や汚れを取り除く役割があります。
交換時期の目安
オイルフィルターの交換の目安はオイル交換2回ごとに1回というのが基本です。
ただし、オイル交換のたびにオイルフィルター交換を推奨しているメーカーもあります。
新車の場合は、慣らし運転により多少なりとも金属片が溜まっている可能性を考え、オイルとオイルフィルターを併せて交換しましょう。
オイル交換の方法と注意点
自分でオイル交換する場合と、交換と専門業者への依頼、それぞれのメリット・デメリットと注意すべきポイントを説明します。
自分で交換する場合
オイル交換は自分で行うことも可能ですが、エンジン周辺のパーツに触れるオイル交換は作業手順を誤るとケガ・やけど、車の故障につながるリスクがあり危険です。
また、古いオイルを廃棄するための準備や手配も必要となり手間がかかるため、自分で交換する場合は事前に方法や必要な手配を確認しておきましょう。
専門業者への依頼
オイル交換をおこなう業者は、オイル交換に必要な専門知識や経験、必要な工具を持ち合わせています。
エンジンオイルやオイルフィルターだけでなく、エンジンの状態もチェックしてくれるため、自分では気づけない異常を早期に見つけられる可能性があります。
オイル選びの注意点
エンジンオイルのグレードを下げるのは厳禁です。
最近の新型車は燃費を良くすることや、エンジンオイル交換の頻度を下げることを目的に、ロングライフかつ高性能なエンジンオイルを採用する傾向にあります。
新車購入後にオイルを交換する場合は、最初に入っていたオイルと粘度が同じものを選びましょう。
適切でない粘度のオイルを使用すると、燃費悪化やエンジントラブルの原因となる可能性があります。
オイル交換の費用と節約方法
オイル交換にかかる一般的な費用と、コストを抑えながら適切なメンテナンスを行う方法を解説します。
一般的な費用相場
オイル交換の費用は、使用するオイルのグレード、交換を行う場所、車種によって大きく異なります。
一般的な目安として
ディーラーでの交換:5,000円~15,000円程度
カー用品店での交換:3,000円~8,000円程度
ガソリンスタンドでの交換:2,000円~6,000円程度
費用を抑える方法
定期的なメンテナンスパックの利用や、信頼できる整備工場との長期的な関係構築により、コストを抑えながら適切なメンテナンスを受けることが可能です。
ただし、エンジンオイルのグレードを下げることはエンジンの燃費性能や寿命に対して悪影響を及ぼしかねませんので、適切な品質のオイルを選択することが重要です。
まとめ
新車のオイル交換は、エンジンの性能維持と長寿命化のために重要なメンテナンスです。
かつての「1ヶ月・1,000km」という常識は現在では必ずしも必要ではありませんが、納車1ヶ月後のエンジンオイル交換は決して無駄ではなく、車を長く乗り続けたいドライバーにとっては今も有効なメンテナンスのひとつです。
現在の推奨時期は、期間で6ヶ月~1年、走行距離で5,000km~10,000kmとなっていますが、使用環境や車種によって適切な時期は異なります。
シビアコンディションに該当する使用状況では、より頻繁な交換が必要になります。
重要なのは、メーカーの推奨事項を基本としながら、自分の使用環境に合わせた適切な交換スケジュールを確立することです。
専門家のアドバイスを受けながら、愛車の状態に最適なメンテナンス計画を立てることで、長期間にわたって良好なコンディションを維持できます。
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オイル交換の最適なタイミングから、お客様の使用環境に応じたメンテナンス計画まで、経験豊富なスタッフが丁寧にサポートいたします。
新車購入時から適切なメンテナンス体制を整えることで、愛車を長く快適にお使いいただけます。
オイル交換をはじめとする各種メンテナンスについて、お気軽にご相談ください。
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