103.中古車の5年落ちは本当にお買い得?価格相場・メリット・注意点を徹底解説
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「5年落ちの中古車って安いけど大丈夫なの?」「実際いくらで買えるの?」
――このような疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。
この記事では5年落ち中古車の価格相場からメリット・デメリット、購入前にチェックしておきたいポイントまで、自動車販売のプロがわかりやすく解説します。
そもそも「5年落ち」の中古車とはどういう意味?
中古車を探していると「○年落ち」という表現をよく目にします。
この言葉の意味を正しく理解しておくと、車の年式と価格の関係がわかりやすくなります。
ここでは「5年落ち」の基本的な意味と、中古車市場で5年落ちが注目される理由を解説します。
中古車の「5年落ち」とは、初度登録年月(車が初めてナンバーを取得した時点)から5年が経過した車両のことです。
2026年現在であれば、2021年に登録された車が5年落ちにあたります。
初度登録年月は車検証に記載されているため、誰でもかんたんに確認できます。
中古車の価格は一般的に「3年・5年・7年」の節目で段階的に下がる傾向があります。
なかでも5年落ちが注目されるのは、「新車から2回目の車検」と「メーカー特別保証の終了」が重なる時期だからです。
このタイミングで車を手放すオーナーが多いため市場に出回る台数も増え、買う側にとっては選択肢が広がりやすいという特徴があります。
なお、一般財団法人 自動車検査登録情報協会のデータによると、乗用車(軽自動車を除く)の平均使用年数は13.8年前後とされています。
つまり5年落ちの車はまだ使用年数の半分にも達しておらず、適切にメンテナンスされていれば、まだまだ長く乗れる状態であることが多いです。
出典:一般財団法人 自動車検査登録情報協会「車種別の平均使用年数推移表」
5年落ち中古車の価格相場はどれくらい?
中古車購入を検討するうえで、やはり一番気になるのは「いくらで買えるのか」という点ではないでしょうか。
ここでは車種タイプ別のおおまかな価格帯と、価格に大きく影響する走行距離との関係について解説します。
金額感を事前につかんでおくことで、予算に合った車選びがしやすくなります。

車種タイプ別の価格帯と新車からの値下がり目安
5年落ち中古車の価格は車種やグレード、状態によって幅がありますが、おおむね新車価格の40〜60%程度が相場の目安です。
以下の表に代表的な車種タイプごとの参考価格帯をまとめました。

※上記は一般的な傾向を示した目安です。人気車種やリセールバリューの高い車種(ジムニー・ハリアー等)はこの限りではありません。
たとえば軽自動車のN-BOXやスペーシアの場合、新車では160万〜200万円前後ですが、5年落ちであれば70万〜120万円前後で購入できることも珍しくありません。
一方でミニバンやSUVの人気車種は5年経っても価格が下がりにくい傾向があるため、気になる車種の相場はあらかじめ調べておくのがおすすめです。
走行距離と価格の関係
5年落ち中古車の場合、「年間1万kmが目安」とよく言われますが、実際の走行距離はそれより少ないケースも多いです。
一般社団法人 日本自動車工業会の「2023年度 乗用車市場動向調査」によると、乗用車の月間走行距離は300km以下が約6割を占めており、年間に換算すると約3,600〜4,400km程度です。
5年で計算すると2万〜2.5万km前後となるため、市場には走行距離の少ない5年落ち車両も出回っています。
出典:一般社団法人 日本自動車工業会「2023年度 乗用車市場動向調査」
走行距離が少ないほど価格は高めになりますが、3万km以下の車両であれば比較的コンディションの良い車が多い傾向にあります。
逆に7万kmを超えている車両は相場よりさらに安くなるため、整備記録がしっかり残っていれば、費用を抑えたい方にとって狙い目です。
5年落ち中古車を選ぶ3つのメリット
5年落ちの中古車には「安い」だけではない魅力がたくさんあります。
価格の安さはもちろん、車としての性能やコンディションもまだまだ現役レベルです。
ここでは購入を迷っている方に向けて、5年落ちならではの代表的なメリットを3つに分けてご紹介します。

新車のおよそ半額で買えるコストパフォーマンスの高さ
5年落ち中古車の最大の魅力は、やはり新車と比べて大幅に安い価格にあります。
たとえば新車で300万円のミニバンであれば、150万〜180万円前後で見つかることもあり、100万円以上の差額が生まれます。
日本自動車工業会の同調査では、乗用車の平均購入価格は264万円と報告されています。
5年落ち中古車であればこの平均を大きく下回る価格帯で購入できるケースが多く、浮いた資金をドライブレコーダーやカーナビのアップグレード、車検の積立などに回すこともできます。
出典:一般社団法人 日本自動車工業会「2023年度 乗用車市場動向調査」
まだまだ現役の状態と安全装備の充実
5年落ちの中古車は、新車から2回目の車検にあたるタイミングの車両が中心です。
きちんとメンテナンスされていれば、エンジンやトランスミッション(エンジンの力をタイヤに伝える装置)といった重要なパーツはまだ十分に性能を保っていることがほとんどです。
さらに、2020〜2021年に製造された車には、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)やバックモニター、車線逸脱防止支援システムなどの先進安全装備が標準で搭載されているモデルも多くあります。
「安いけど安全面が不安」という心配が少ない点も、5年落ちが選ばれる理由のひとつです。
市場の流通台数が多く、好みの一台を見つけやすい
2回目の車検やローンの完済をきっかけに車を手放す方が多いため、5年落ちの中古車は市場に数多く出回っています。
在庫が豊富ということは、ボディカラーやグレード、オプション装備まで細かくこだわって選べるということです。
同調査では、乗用車の平均保有期間は7.2年で、5年前後で手放す層も一定数います。
こうした背景から5年落ちは中古車市場でも在庫が充実しやすく、希望条件に合った車に出会いやすい年式といえるでしょう。
5年落ち中古車のデメリットと購入時の注意点
5年落ちの中古車はコストパフォーマンスが高い一方で、購入前に知っておくべき注意点もあります。
デメリットをあらかじめ理解しておけば、購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクを大幅に減らせます。
ここでは代表的な3つの注意点をお伝えします。

年数なりの使用感やキズが見られることがある
5年間使われた車には、走行中の飛び石による小さなキズや、内装シートのわずかな擦れ・ヘタリが出ていることがあります。
丁寧に使われていた車ならほとんど気にならない程度ですが、新車同様のきれいさを求める方にはやや物足りなく感じるかもしれません。
購入を検討する際は、写真だけで判断せず、できるかぎり実車を確認するのがおすすめです。
ボディの状態だけでなく、シートの座り心地やドアの開閉感覚なども実際に触れてみることで、納得のいく判断がしやすくなります。
メーカー保証が終了するタイミングに注意
国内メーカーの保証には、車全体を対象とする「一般保証(3年または6万km)」と、エンジンやブレーキなど重要な部品を対象とする「特別保証(5年または10万km)」の2種類があります。
(※メーカーや車種により異なる場合がります。)5年落ちの中古車は、この特別保証がちょうど終了する時期にあたるため、万が一の故障時にメーカー保証を受けられない場合があります。
そのため、購入先の販売店が独自に設けている保証制度の内容をよく確認しておくことが大切です。
保証期間や対象範囲は店舗によって異なるため、比較検討のうえ安心できる条件の販売店を選びましょう。
消耗品の交換時期が近づいている場合がある
走行距離5万km前後になると、タイヤ・ブレーキパッド(ブレーキをかけるときに摩擦で車を止める部品)・バッテリーなどの消耗品が交換時期を迎えていることがあります。
購入時にこれらの状態を確認し、必要な交換費用もあらかじめ予算に入れておくと安心です。
確認のポイントとして活用したいのが整備記録簿(点検整備記録)です。
過去のオイル交換や部品交換の履歴が記録されており、「この車がどれだけ丁寧に扱われてきたか」を客観的に判断できる重要な資料になります。
5年落ち中古車を賢く選ぶためのチェックポイント
よい中古車と出会うためには、購入前にいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、初めて中古車を買う方でも実践しやすい確認項目をまとめました。現車を見るときの参考にしてください。

修復歴の有無を必ず確認する
「修復歴あり」とは、事故などで車の骨格(フレーム)部分に損傷を受けて修理した履歴があることを意味します。
修復歴がある車は価格が大幅に安くなりますが、走行性能や安全性に影響が出ることもあるため、特に初めて中古車を買う方は「修復歴なし」の車両を選ぶのが無難です。
販売店のスタッフに修復歴の有無を確認し、「あり」の場合はどの部分をどの程度修理したのかを具体的に聞いておきましょう。
試乗・現車確認で実際に体感する
可能であれば購入前に試乗をさせてもらいましょう。
エンジンのかかり具合や加速時の音、ブレーキの効き、ハンドルのまっすぐさなど、実際に運転してみなければわからないポイントは数多くあります。
外装のキズだけでなく、エンジンルームの汚れ具合やトランク内の状態、車内のにおいなども確認しておくと、車の使われ方がイメージしやすくなります。
将来の税金アップも視野に入れて検討する
新車登録から13年を超えると、自動車税(種別割)が約15%(軽自動車は約20%)増額される「重課」の仕組みがあります。
これは「グリーン化税制」と呼ばれる環境対策の一環で、総務省が定めた制度です。
5年落ちの車を購入した場合、そこからさらに8年乗ると13年を超える計算になるため、長く乗り続ける予定の方はこの点も頭に入れておくとよいでしょう。
出典:総務省「自動車税のグリーン化特例(軽自動車税の税率変更について)」
また、自動車重量税も13年経過時と18年経過時にそれぞれ税額が引き上げられます。
以下の表に乗用車(エコカーを除く)の自動車重量税額(2年分・車検時納付)の目安をまとめました。

※上記はエコカー減税の適用がない自家用乗用車の場合です。ハイブリッド車・電気自動車等は重課の対象外です。
出典:国土交通省「2023年5月1日からの自動車重量税の税額表」
5年落ち中古車に関するよくある質問
Q1. 5年落ちの中古車は壊れやすい?
きちんと整備されていれば、壊れやすいということはありません。現在の車は耐久性が高く、10万km以上走行できる設計になっています。5年落ちで走行距離が5万km前後であれば、まだ車両寿命の中盤にも達していません。
ただし、以下の点は確認が重要です。
- 整備記録簿の有無
- オイル交換の履歴
- 消耗品の交換状況
- 修復歴の有無
定期的なメンテナンスがされている車両であれば、5年落ちでも十分安心して乗ることができます。
Q2. 5年落ちと7年落ちではどちらがおすすめ?
予算と重視するポイントによって異なります。5年落ちは価格と状態のバランスが良く、7年落ちはさらに安く購入できるが、消耗品交換リスクが高まります。7年落ちは価格面では魅力的ですが、タイヤ・バッテリー・足回り部品の交換時期が近づくケースが増えます。一方で5年落ちは「価格が十分に下がりつつ、状態も比較的良好」というバランス型です。初めて中古車を購入する方には、安心感のある5年落ちがおすすめといえるでしょう。
Q3. 5年落ちでもローンは組める?
問題なくローンを利用できます。一般的にオートローンは「完済時の車両年式」が一定基準内であれば利用可能です。5年落ちであれば、5〜7年のローンを組むことも十分可能なケースが多いです。ただし注意点として、「年式が古くなるほど金利がやや高くなる場合がある」「審査基準は金融機関ごとに異なる」といった点があります。月々の支払いを抑えたい場合は、残価設定型ローンや定額プランなども含めて比較検討するとよいでしょう。
まとめ
5年落ちの中古車は、新車と比べて大幅に安い価格でありながら、状態や安全性能の面でもしっかり使える年式です。
軽自動車なら30万円台から、コンパクトカーなら80万円台から、ミニバンやSUVでも150万円前後から探せるケースが多く、価格と品質のバランスに優れた選択肢だといえるでしょう。
一方で、メーカー保証が切れるタイミングであることや、消耗品の交換が必要になるケースがある点には注意が必要です。
整備記録簿の確認、修復歴のチェック、そして実車の確認をしっかり行えば、5年落ちの中古車は家計にやさしく長く付き合える頼もしいパートナーになるはずです。
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