16.新車の保証期間とは?内容や延長保証の仕組みもわかりやすく解説
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新車の保証期間とは?内容や延長保証の仕組みもわかりやすく解説
新車を購入した際、誰もが安心できるカーライフを送りたいと考えることでしょう。
そのための重要な要素の一つが「新車保証」です。しかし、多くの方が保証の詳細について十分に理解していないのが現状です。
車の部品は約30,000点もあることから、思わぬ故障をしてしまうことも考えられます。
そんなときに保証があることは、大変ありがたいものです。
この記事では、新車保証の基本的な仕組みから、対象となる項目、保証が無効になるケース、さらには延長保証についてまで、新車所有者が知っておくべき情報を分かりやすく解説いたします。
新車の保証期間とは?基本的な仕組みを解説
新車保証について理解するためには、まず保証の目的や種類について知ることが大切です。
また、法的な義務ではなく、各メーカーが独自に設定している制度であることも重要なポイントです。
ここでは、新車保証の基本的な考え方と仕組みについて詳しく見ていきましょう。
新車保証とは、自動車メーカーが新車購入者に対して提供する安心のサービスです。
正常な使用状態で、車に組み付けられている部品に材料上または製造上の不具合が生じた場合、メンテナンスノート(保証書のことです)に示される期間と条件に従って、無償で修理することを約束するものです。
メーカーは、安全性の確保と性能維持のため、購入者が少しでも違和感を感じた場合には無償で点検を行っています。
点検で部品に不具合が見つかれば、交換や修理を行い、快適な状態を保つよう努めています。
新車保証は大きく分けて「一般保証」と「特別保証」の2つの種類があります。
これらは法的な要求事項ではなく、各自動車メーカーが独自に設定している保証制度ですが、業界共通の基準として確立されています。
一般保証は、消耗品(タイヤやバッテリーなど使用により自然に減るもの)や油脂類を除く、車を構成するほぼ全ての部品が対象となります。
エアコンやカーナビゲーション、パワーウィンドウなどの快適装備や電子制御機器が主な対象となり、車の快適性に関わる多くの機能がカバーされています。
一方、特別保証は、車の「走る・曲がる・止まる」という基本性能に関わる重要な部品を対象としています。
具体的には、エンジンやトランスミッション(動力を伝える装置)、ステアリング(ハンドル操作)、ブレーキ、シートベルトやエアバッグなどの安全装置が含まれます。
新車保証の期間は、各メーカー共通で標準化されており、一般保証は新車登録日から3年間または走行距離6万キロメートルのいずれか早い方で終了します。
つまり、新車購入から3年未満であっても、走行距離が6万キロメートルに達すれば保証は終了となります。
特別保証については、より長期間の保証が設定されており、新車登録日から5年間または走行距離10万キロメートルのいずれか早い方で終了します。
車の重要な機能に関わる部品であることから、一般保証よりも2年間長く、走行距離も4万キロメートル多く設定されているのが特徴です。
新車保証でカバーされる主な項目
新車保証でどのような部品や機能が対象となるかを正しく理解することは、万が一のトラブル時に適切に対応するために重要です。
また、対象外となる条件についても知っておくことで、無駄な期待や誤解を避けることができます。
一般保証の対象となる主な部品には、エアコン、カーナビ、オーディオシステム、パワーウィンドウ、電動ドアミラー、キーレスエントリーシステム、各種ランプ類などがあります。これらは車の快適性や利便性に直結する機能です。
特別保証の対象となる部品は、エンジン本体、オートマチックトランスミッション、CVT(無段変速機という燃費向上のための装置)、ハイブリッドシステム、電気自動車のバッテリーシステム、ステアリング、サスペンション(路面からの衝撃を和らげる装置)、ブレーキシステム、電子制御システム、シートベルト、エアバッグなどです。
新車保証には、対象外となる部品や条件が明確に定められています。
まず、消耗品については保証対象外となります。具体的には、タイヤ、ブレーキパッド、ワイパーブレード、各種フィルター類、ベルト類、電球、ヒューズ、バッテリーなどです。
また、エンジンオイルやブレーキフルード、クーラント液などの油脂類も消耗品として扱われ、保証対象外です。
さらに、車の機能に影響がないとされる現象についても保証対象外となります。外部要因による損傷も保証対象外です。
新車保証が無効になる主なケース
せっかくの新車保証も、条件を満たさなければ無効になってしまう場合があります。
保証を有効に活用するためには、どのような場合に保証が受けられなくなるかを事前に知っておくことが重要です。
新車保証を有効に保つためには、メーカーが指定する定期点検や整備を適切に実施することが不可欠です。
具体的には、1ヶ月点検、6ヶ月点検、12ヶ月点検などの定期点検を受けていない場合や、エンジンオイルなどの定期交換部品を適切な時期に交換していない場合が該当します。
新車保証期間中の修理や整備については、原則として正規ディーラー(メーカーが認定した販売店)での実施が推奨されます。
正規ディーラー以外で修理を行った場合、その修理が原因で生じた不具合については、メーカー保証の対象外となる可能性があります。
新車保証は、一般的な使用状況での不具合を対象としており、通常の使用範囲を超えた使用による故障については保証対象外となります。
レースやラリーなどの競技での使用、定員を超える人数での使用、車の改造なども保証無効の原因となります。
延長保証とは?加入するメリット・注意点
メーカーの新車保証が終了した後も、安心してカーライフを続けたいと考える方には、延長保証という選択肢があります。
延長保証は有料のサービスですが、メーカー保証に準じた内容で保証期間を延ばすことができます。
延長保証とは、メーカーの新車保証期間終了後も、一定期間保証を継続するサービスです。
各メーカーが提供しており、トヨタの「保証がつくしプラン」、スズキの「保証がのびた」、ダイハツの「延長保証プラン」、ホンダの「延長保証マモル」、日産の「グッドプラス保証」、マツダの「延長保証プラン」、スバルの「保証延長プラン」、三菱の「特別延長保証」などがあります。
加入条件として、多くのメーカーでは新車購入時または初回車検時までの加入を条件としています。
延長保証の期間は、一般的に2年間の延長が基本となっており、メーカー保証終了後から適用されます。
延長保証への加入を検討する際の判断ポイントとして、まず車の使用頻度や使用環境を考慮する必要があります。
年間走行距離が多い方や、長距離運転が多い方の場合、部品の劣化が早く進む可能性があるため、延長保証のメリットが大きくなります。
延長保証の料金は車種によって異なります。
車種によっては1万円〜5万円程度かかることもありますが、修理費と比べると比較的リーズナブルな価格です。
最近の車は電子制御化が進んでおり、一度の修理で高額な費用がかかることも珍しくないため、「安心を買う」という観点から加入を検討する価値があります。
保証期間終了後の対応方法
新車保証が終了した後も、車を安心して使い続けるためには、適切な対策を講じることが重要です。
修理費用の相場を知り、他の保証サービスとの組み合わせを検討することで、予期しない出費を抑えることができます。
新車保証期間終了後の修理費用は、故障箇所や車種によって大きく異なります。
O2センサーなどのセンサー類の故障であれば3万円程度から10万円程度、オーバーヒートを引き起こすラジエーターの故障であれば5万円から8万円程度の費用がかかります。
エンジンの換装となると、エンジン自体の価格が高いため、工賃と合わせて軽自動車でも30万円以上かかることがあります。
電装系の故障も高額になりがちで、特にハイブリッドシステムの不具合では相当な修理費用が発生する場合があります。
保証期間終了後の故障リスクに備える方法として、まず信頼できる整備工場との関係を築くことが重要です。
正規ディーラーに加え、認証工場や指定工場での定期的なメンテナンスを通じて、車の状態を把握し、故障の予兆を早期に発見することができます。
車の買い替えタイミングも重要な検討事項です。
車の使用状況や年式によって主要部品の故障リスクが高まる時期は異なりますが、高額な修理が頻発するようになったタイミングで買い替えを検討することで、修理費用を抑えることができます。
中古車購入時にも関係する?新車保証の引き継ぎ制度
中古車を購入する場合でも、条件によっては新車保証を引き継ぐことができます。
これにより、中古車でありながらメーカー保証の恩恵を受けることが可能になります。
中古車を購入する際でも、新車登録から保証期間内であれば、メーカー保証を引き継ぐことが可能です。
一般保証は新車登録から3年以内、特別保証は5年以内の中古車であれば、適切な手続きを行うことで保証を継承できます。
保証の継承には、まず車の名義変更が必要です。名義変更後は、正規ディーラーにて保証継承の手続きを行います。
中古車購入時において、メンテナンスノート(保証書を含む)の存在は極めて重要です。
保証書には、車の情報、保証内容、これまでの点検・整備履歴が記録されており、保証継承の可否を判断する重要な書類となります。
保証書がない中古車の場合、メーカー保証の継承は原則として不可能となります。
そのため、中古車購入時には必ず保証書の有無と内容を確認することが重要です。
見保証期間に関するよくある質問
新車保証について、多くの方が疑問に思うポイントがあります。
保証期間の延長可能性、保証切れ前の対応、売却時の扱いなど、実際によく寄せられる質問について分かりやすく回答します。
Q1.新車の保証期間は延長できますか?
新車の保証期間は、各メーカーが提供する延長保証サービスに加入することで延長が可能です。
多くのメーカーでは、新車購入時または初回車検時までに延長保証への加入手続きを行うことで、メーカー保証終了後もさらに2年から4年程度保証を延長することができます。
Q2.保証が切れる前に点検すべきですか?
保証期間が切れる前の点検は、非常に重要な取り組みです。
特に一般保証が切れる初回車検時(3年目)には、徹底的な点検を行うことで、保証期間内に修理できる不具合を発見できる可能性があります。
Q3.保証期間中に売却したらどうなりますか?
新車保証期間中に車を売却した場合、保証は新しいオーナーに引き継がれることが一般的です。
ただし、保証の継承には適切な手続きが必要であり、新しいオーナーが正規ディーラーで保証継承の手続きを行う必要があります。
まとめ|保証内容を理解して安心のカーライフを
新車保証は、安心してカーライフを送るための重要な制度です。
一般保証(3年または6万キロメートル)と特別保証(5年または10万キロメートル)という2つの保証があり、それぞれ対象となる部品や期間が異なることを理解しておくことが大切です。
保証があることで、購入後の予期せぬ出費を抑えることができ、長く安心して車に乗り続けることができます。
保証を有効に活用するためには、定期点検の実施、正規ディーラーでの整備、適切な使用方法の遵守が必要です。
また、保証期間終了後のリスクに備えて、延長保証への加入も検討する価値があります。
延長保証は「安心を買う」という観点から、特に長期間同じ車を使用する予定の方にはメリットが大きい制度といえるでしょう。
中古車購入時においても、新車保証の引き継ぎ制度を活用することで、より安心な中古車選びが可能となります。
カーニバルで安心のカーライフをサポート
埼玉県内で4店舗を展開するカーニバルでは、新車・中古車の販売から車検・整備、自動車保険まで、お客様のカーライフを総合的にサポートしています。
創業27年、累計30,000台以上の販売実績を持つ地域密着のカーショップとして、車の保証についても専門的なアドバイスを提供いたします。
新車保証の詳しい内容説明から延長保証の加入相談、中古車の保証継承手続きまで、経験豊富なスタッフがお客様一人ひとりの状況に合わせて最適なご提案をいたします。
「どのメーカーのどんな車を買うのか」「新車で買うのか中古車を買うのか」といった選択から、保証の活用方法まで、お客様目線で一緒に考えていく会社です。
保証に関するご相談やお車のことでお困りのことがございましたら、久喜インター店、岩槻店、上尾店、春日部店のいずれかの店舗まで、お気軽にお問い合わせください。
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