19.中古車の維持費ガイド|年間コストや内訳・節約術まで徹底解説
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中古車の維持費ガイド|年間コストや内訳・節約術まで徹底解説
中古車を購入する際に多くの方が気になるのが購入後の維持費です。
車の価格だけでなく、ランニングコストを含めた総合的な費用を把握することで、より賢いカーライフを送ることができます。
中古車の維持費は新車と比べて複雑な面があり、車種や年式、走行距離によって大きく変動します。
適切な知識を持つことで、購入後の予期しない出費を避け、長期的に経済的なカーライフを実現できるでしょう。
中古車の維持費とは?
中古車の維持費は、車を所有し続けるために必要な全ての経費のことです。
法的に義務付けられているものから、車の状態を良好に保つために必要なものまで幅広く存在します。
維持費は大きく「固定費」と「変動費」に分けることができます。
固定費には自動車税や自賠責保険料など、車を所有している限り必ず発生する費用が含まれます。
一方、変動費にはガソリン代や修理費など、使用状況によって変わる費用が含まれます。
■自動車税
毎年必ず支払う必要がある税金で、車の排気量によって金額が決まります。
軽自動車の場合は軽自動車税として一律課税されます。
毎年5月末が納期限となっており、滞納すると延滞金が発生するため注意が必要です。
■車検・整備費用
2年に1度実施する安全確認のための検査費用で、基本料金に加えて不具合箇所の修理費用も含まれます。
車検費用は車の状態によって大きく変動し、走行距離が多いほど高額になる傾向があります。
■自動車保険料
義務付けられている自賠責保険と任意保険があります。
自賠責保険は最低限の補償しかないため、多くの方が任意保険にも加入しています。
任意保険は補償内容や運転者の条件によって保険料が大きく変わります。
■ガソリン代
走行距離に比例し、燃費性能や運転方法、ガソリン価格の変動によって影響を受けます。
■駐車場代
自宅に駐車場がない場合に必要で、都市部ほど高額になる傾向があります。
■消耗品
タイヤ、バッテリー、エンジンオイル、ブレーキパッドなどが含まれます。
これらは定期的な交換が必要で、交換を怠ると車検に通らなかったり、安全性に問題が生じたりする可能性があります。
自動車保険は車種や等級、運転者の年齢、車両保険の有無などによって、保険料が変動します。
一般的に車両保険をつけると、保険料は高くなる傾向にあります。
車両保険の設定金額は、車の時価額をもとに計算されるため、新車に比べて3年落ちの車両など、高年式の中古車の方が保険料を抑えることができます。
しかし、低年式の中古車は部品の劣化が進んでいるため予期しない修理が発生する可能性があります。
特に10年以上経過した車では、エアコンやパワーステアリングなどの電装系部品の故障リスクが高くなります。
また、13年を超えた車は自動車税の重課対象となるため、税負担が増加する点も考慮が必要です。
中古車の維持費は年間どれくらい?目安を紹介
車種やエンジンの大きさ、年式、使用状況によって維持費は大きく変わります。
ここでは一般的な目安をご紹介しますが、実際の費用は個別の状況によって変動することを理解しておきましょう。
■軽自動車:年間10万円〜15万円程度
軽自動車税は2015年の改正後、排気量にかかわらず一律10,800円(四輪自家用車)ですが、登録年によって旧税率(7,200円)や増税率(12,900円)の場合もあります(※総務省参照:平成28年度から軽自動車税の税率が変わります)。
軽自動車は税制面で優遇されており、維持費を最も抑えやすい車種といえます。
■普通車(小型):年間15万円〜25万円程度
令和元年10月以降新規登録の普通車の場合、排気量1.0L以下で自動車税25,000円、1.5L以下では30,500円となります(※東京都主税局参照:自動車税種別割)。
コンパクトカーは燃費性能も良く、都市部での運転にも適しているため人気があります。
■普通車(中型〜大型):年間25万円〜40万円程度
排気量が大きくなるほど自動車税が高くなり、令和元年10月以降新規登録の普通車の場合、1.5L超2.0L以下では36,000円となります。
ミニバンやSUVなどの大型車は、税金だけでなく燃料費や部品代も高額になる傾向があります。
新車登録から13年を超えた車は自動車税が約15%重課され、軽自動車では約20%の増税となります。
これは環境負荷の大きい古い車からの買い替えを促進するための政策です。
ただし、ハイブリッド車や電気自動車などの環境対応車は重課の対象外となっています。
燃費性能による差も大きく、ハイブリッド車と従来のガソリン車では年間のガソリン代に大きな差が生まれます。
年間1万キロ走行する場合、燃費の差によって年間数万円の違いが生じることもあります。
維持費の内訳を項目ごとに解説
自動車税は毎年4月1日時点の車の所有者に課税される都道府県税です。
普通車は排気量が大きくなるほど税額が高くなります。
軽自動車税は標準一律10,800円で、最も小さな排気量の普通車(25,000円)と比較しても半分以下です。
2019年10月の税制改正により、それ以降に新車登録された車は税額が引き下げられましたが、中古車購入の場合は前の所有者の登録時期が適用されるため注意が必要です。
ハイブリッド車や電気自動車などの環境性能の高い車は、購入時の税金が軽減されます(※国土交通省参照:自動車重量税額について)。
また、グリーン化特例により、一定期間税額が軽減される場合があります(※一般社団法人日本自動車工業会:エコカー減税について)。
車検は安全性と環境性能を確認する法定検査で、2年に1度受ける必要があります。
費用は法定費用と検査・整備費用に分かれます。
法定費用(自動車重量税、自賠責保険料、印紙代)は車検を受ける場所に関係なく同じ金額です。
車検基本料は検査場によって異なり、ディーラー、車検専門店、ガソリンスタンドなどで料金体系が変わります。
整備費用は車の状態によって大きく変動し、走行距離が多いほど交換が必要な部品が多くなる傾向があります。
定期的なメンテナンスを行うことで、車検時の整備費用を抑えることができます。
自賠責保険は法的に加入が義務付けられている強制保険ですが、補償範囲が限定的です。
そのため、多くの方が任意保険にも加入しています。
運転者の年齢が若いほど保険料も高くなり、無事故を続けることで等級が上がり割引率も向上します。
20等級まで上がると最大63%の割引が適用されます。
ネット型保険の方が代理店型より一般的に安くなる傾向がありますが、事故時の対応や補償内容に違いがあるため、保険料だけでなく総合的に判断することが重要です。
ガソリン代は燃費性能やガソリン価格、走行距離によって変動します。
エコドライブを心がけることで燃費を向上させ、ガソリン代を節約できます。
駐車場代は地域によって大きく異なり、都市部では月数万円、地方では月数千円となることもあります。
契約時には初期費用や解約条件も確認しておきましょう。
消耗品・メンテナンス費では、エンジンオイルは5,000km〜10,000kmごと、タイヤは3〜5年程度での交換が目安となります。
定期的な点検により、大きな故障を未然に防ぐことができます。
中古車の維持費を節約するポイント
維持費を抑えるためには、購入時の車選びから日常の使い方まで、様々な工夫が可能です。
複数の保険会社から見積もりを取ることで、同じ補償内容でも保険料に差があることがわかります。
インターネットの一括見積もりサービスを活用すれば効率的に比較できます。
運転者限定特約や年齢制限、免責金額の設定により保険料を抑えることも可能です。
ただし、補償内容を削りすぎると万一の時に困るため、必要な補償はしっかりと確保しておきましょう。
燃費性能の違いは維持費に大きく影響します。
年間走行距離が多い方ほど、燃費の良い車を選ぶメリットが大きくなります。
ハイブリッド車は車両価格が高めですが、長期間乗ることで燃料費の節約効果により総コストを抑えられる場合があります。
定期的な点検により小さな不具合を早期発見することで大きな故障を防げます。
オイル交換やタイヤローテーションなど、簡単なメンテナンスは自分で行うことで工賃を節約できますが、ブレーキや燃料系統など安全に関わる部分は専門業者に依頼することが重要です。
個人経営の駐車場や時間貸し駐車場の月極契約なども検討してみましょう。
少し歩く距離が伸びても、駐車場代を大幅に節約できる場合があります。
ガソリン代アプリを活用して安いスタンドを選んだり、クレジットカードのポイント還元を活用したりすることも効果的です。
給油のタイミングを工夫することで、ガソリン価格の変動を利用した節約も可能です。
中古車購入時に維持費を意識すべき理由
購入価格が安い古い車でも、燃費が悪く税金が重課される車では結果的に高くつく場合があります。
車を何年使用するかを想定して総コストで比較検討することが賢明です。
例えば、購入価格が50万円安い13年落ちの車と、年式の新しい車を比較した場合、重課税や修理費を考慮すると数年で価格差が逆転することもあります。
軽自動車は税金面での優遇が大きく、部品代や車検費用も安く済みます。
普通車を選ぶ場合は、排気量や車重ができるだけ小さい車種を選び、燃費性能の高い車を優先的に検討しましょう。
また、人気車種は部品の流通量が多く修理費が安くなる傾向があり、リセールバリューも高いため、売却時により有利になる可能性があります。
中古車の維持費に関するよくある質問
Q1. 中古車の維持費は新車より安いですか?
購入価格や保険料は安くなりがちですが、修理費がかさむケースもあるため一概には言えません。
13年超の車は自動車税の重課対象となるため税負担も増加します。車の状態や年式を総合的に判断することが重要です。
Q2. 維持費が安いおすすめの中古車は?
軽自動車やハイブリッド車は、税金・燃費・保険料の面で維持費が安くなる傾向があります。
特に軽自動車は税制面で大きく優遇されています。
具体的な車種については購入時の状況や地域によって異なるため、専門の中古車販売店や整備士に相談することをおすすめします。
Q3. 維持費が高くなってきたら買い替え時?
故障や整備費用が頻発するようであれば、長期的に見ると買い替えを検討する価値があります。
年間の修理費用が車の価値を上回るようになった場合は買い替えのタイミングといえるでしょう。
13年を迎える前に買い替えを検討するのも一つの方法です。
まとめ|中古車の維持費を理解して、安心のカーライフを
中古車の維持費は軽自動車で年間10万円〜15万円、普通車で15万円〜40万円程度が一般的な目安です。
車種選びの段階で燃費性能や税制面を考慮することで、長期的な維持費を大幅に抑えることが可能です。
重要なのは、購入価格だけでなく維持費を含めた総コストで判断することです。
定期的なメンテナンスと適切な保険選び、燃費の良い運転を心がけることで、満足度の高いカーライフを実現できるでしょう。
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