68.新車残価設定ローンとは?メリットやデメリット・注意点まで詳しく解説
新車残価設定ローンとは?メリットやデメリット・注意点まで詳しく解説
新車購入で注目されている「残価設定ローン」は、月々の返済額を大幅に抑えることができる支払い方法です。
通常のカーローンと比較して月々の負担を軽減できるため、これまで手が届かなかった新車にも乗れる可能性があります。
残価設定ローンは「残価設定型クレジット」や「残クレ」とも呼ばれ、契約終了時の車両価値(残価)を設定し、車両価格から残価を差し引いた金額を分割で支払う仕組みです。
この仕組みにより、従来では負担が重かった月々の支払いを大幅に軽減できるため、新車購入の選択肢として多くの方に利用されています。
契約終了時には、車両返却・買い取り・乗り換えの3つの選択肢から選べるため、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる点が大きな魅力です。
残価設定ローンの仕組みと金額計算
残価設定ローンの基本的な仕組みと、月々の支払い額が安くなる理由を詳しく解説します。
契約期間や残価率の設定によって支払い額がどのように変わるのかも確認していきましょう。

残価設定ローンの金額計算は、車両本体価格から将来の下取り価格(残価)を差し引き、その差額を契約期間で分割して支払う仕組みです。
残価とは、契約終了時点での車両の予想価値のことで、車種の人気度や中古車市場での需要などを考慮して設定されます。
例として、車両価格300万円で残価100万円の場合、実際のローン対象額は200万円となります。この200万円を契約期間で分割するため、月々の支払い額が大幅に抑えられます。
一般的に、残価率は車両価格に対して一定の割合で設定され、人気車種ほど高めに設定される傾向があります。
契約期間は通常3年から5年で設定され、期間が短いほど残価率は高くなる傾向があります。
残価設定ローンの金利は通常のディーラーローンと同程度に設定されることが多く、据え置いた残価部分にも金利が適用される点に注意が必要です。
そのため、最終的に車両を買い取る場合の総支払額は、通常のローンより高くなる可能性があります。
手数料については、契約時の事務手数料や契約終了時の査定費用などが発生する場合があります。
これらの費用は販売店によって異なるため、契約前に詳細を確認することが重要です。
メリット・デメリット
残価設定ローンの主要なメリットとデメリットを整理します。
契約前にこれらを十分理解することで、後悔のない選択ができるでしょう。

■月々の支払い負担軽減
残価設定ローンの最大のメリットは、月々の支払い額を大幅に削減できることです。
車両価格から残価を差し引いた金額のみを分割払いするため、同じ予算でワンランク上の車種やグレードを選択することも可能になります。
これにより、安全装備が充実した上位グレードや、燃費性能の優れたハイブリッド車なども選択肢に入ってきます。
■選択肢の柔軟性
残価設定ローンでは、契約終了時に3つの選択肢から自由に選べる柔軟性があります。
この柔軟性により、結婚や出産、転職などのライフスタイルの変化に応じて最適な選択ができます。
さらに、3年から5年という比較的短期間での契約となるため、常に新しい技術や安全装備を搭載した最新の車に乗り続けることができます。
■利用制限
残価設定ローンには、車両の使用に関する制限があることを理解しておく必要があります。
走行距離制限が設けられており、この制限を超過した場合、追加料金が発生することがあります。
また、車両の改造やカスタマイズについても制限があり、大幅な改造は認められません。
車両の取り扱いについても注意が必要で、傷やへこみがある場合は修理費用を請求される可能性があります。
■総支払額の増加
残価設定ローンを利用して最終的に車両を買い取る場合、通常のローンと比較して総支払額が高くなる傾向があります。これは、据え置いた残価部分にも金利が適用されるためです。
また、契約終了時に車両状態が査定基準を満たさない場合、追加の精算金が発生することがあります。
他の購入方法との比較
残価設定ローンと他の購入方法の違いを確認し、自分に最適な選択肢を見つけましょう。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、ライフスタイルによって最適な選択が変わります。

通常のカーローンでは、車両価格の全額を契約期間で分割して支払うため、月々の支払い額は高くなりますが、完済後は車両が完全に自分のものになります。
通常のカーローンは走行距離制限やカスタマイズ制限がないため、自由に車を使用できる点がメリットです。
長期間同じ車に乗り続けたい方や、車を自由にカスタマイズしたい方には、通常のカーローンの方が適しています。
カーリースの場合、月額料金に車両代だけでなく、自動車税や自賠責保険料、車検費用なども含まれているのが一般的です。
そのため、月々の支払いが明確で、突発的な出費のリスクが少ない点がメリットです。
一方、残価設定ローンは契約終了時の選択肢が多く、車両を所有できる可能性がある点で差別化されます。
また、残価設定ローンでは早期完済による乗り換えが可能な場合が多いです。
向いている人・向いていない人
利用者のライフスタイルや価値観によって、残価設定ローンの適性が大きく変わります。
ここでは具体的にどのような方に適しているかを解説します。
・月々の支払いを抑えたい方
家計における車両費の占める割合を下げたい方や、浮いた資金を他の用途に活用したい方にとって、大きなメリットがあります。
・3~5年で乗り換えたい方
最新の安全装備や燃費性能を常に享受したい方、車種やデザインの流行に敏感な方などは、残価設定ローンの柔軟性を活用できます。
・車の使用頻度が少ない方
週末のみの使用や通勤距離が短い方であれば、走行距離制限に引っかかるリスクが低く、安心して利用できます。
・長期間同じ車に乗りたい方
10年以上同じ車に乗り続けたい方や、完済後の無償期間を重視する方は、残価設定ローンのメリットを活かしにくいでしょう。
・車をカスタマイズしたい方
車のカスタマイズを楽しみたい方や、走行距離が多い方も通常のローンが適しています。
・車を資産として考える方
完済後は車両を自由に売却でき、その資金を次の車の購入に充てることができるため、長期的な資産形成の観点では有利になります。
利用時のポイント
残価設定ローンを安全に活用するための重要なポイントを確認しましょう。
事前の準備と適切な管理により、メリットを最大限に活用できます。

残価設定ローンを利用する前に、契約条件の詳細を必ず確認することが重要です。
走行距離制限の具体的な数値や、超過時の料金体系、車両状態の査定基準などを明確に把握しておく必要があります。
特に金利については、据え置き分にも適用されることを理解し、最終的に買い取る場合の総支払額を事前に計算しておくことが大切です。
保険についても注意が必要で、車両保険の加入は必須といえます。
事故により車両が全損となった場合、残価分の一括返済が求められる可能性があります。
残価設定ローンを利用している期間中は、車両の状態管理に特に注意を払う必要があります。
日常的な洗車やワックスがけ、定期的なメンテナンスを怠らないことで、返却時の査定で良好な評価を得ることができます。
小さな傷やへこみについても、早期に修理することで費用を抑えることができます。
走行距離についても定期的にチェックし、制限に近づいている場合は使用方法を見直すことが重要です。
市場動向と普及状況
新車市場における残価設定ローンの位置づけと、今後の展望について解説します。
国土交通省の統計データを参考に、客観的な視点で市場動向を分析します。

国土交通省の「数字でみる自動車2024」によると、日本の自動車保有台数は安定した水準を維持しています。
また、現在の自動車保有台数は8,000万台を超えています。
これらのデータから、日本の自動車市場は成熟した市場であり、新車購入の方法も多様化していることがわかります。
公的に残価設定ローンの利用率を示す統計は少ないものの、多くのディーラーで一般的な購入プランとして提案されており、とくに高額車種やEVの分野で採用が増えています。
自動車業界の専門家は、残価設定ローンの利用率は今後も拡大を続けると予測しています。
特に電気自動車(EV)の普及に伴い、技術進歩が激しい分野での短期乗り換えニーズが高まることが要因として挙げられます。
一方で、利用者の理解不足によるトラブルの増加も懸念されており、契約条件の十分な理解と適切な車両管理の重要性が高まっています。
残価設定ローンに関するよくある質問
Q1. 残価設定ローン(残クレ)って何?
残価設定ローンとは、契約終了時の車の価値(残価)をあらかじめ設定し、その金額を除いた分だけをローンで支払う仕組みです。
月々の支払いが抑えられるのがメリットです。
Q2. 残価設定ローンは途中で返済できる?
はい、可能です。ただし途中で一括返済する場合は「残価部分も含めて」精算する必要があります。
契約内容によっては手数料がかかることもあるので、事前に確認しましょう。
Q3. 残価設定ローンとカーリースはどう違うの?
カーリースは「車を借りる契約」で所有権はリース会社にあります。
一方、残価設定ローンは「ローン終了時に車を自分のものにできる可能性がある」点が大きな違いです。
長期的に車を所有したい人には残価設定ローン、気軽に車を乗り換えたい人にはカーリースが向いています。
まとめ|残価設定ローンを上手く活用しよう
新車残価設定ローンは、月々の支払い負担を大幅に軽減しながら新車に乗ることができる魅力的な購入方法です。
車両価格から残価を差し引いた金額のみを分割払いするため、従来では手が届かなかった上位グレードの新車にも乗ることが可能になります。
ただし、走行距離制限や車両状態の管理、契約終了時の選択肢など、注意すべき点も多くあります。
特に金額面では、最終的に車両を買い取る場合は通常のローンより総支払額が高くなる可能性があるため、利用目的を明確にして検討することが重要です。
3年から5年程度で車を乗り換えたい方、月々の支払いを抑えたい方、車の使用頻度が比較的少ない方には適した選択肢といえます。
一方で、長期間同じ車に乗りたい方や、車をカスタマイズしたい方には通常のカーローンの方が適しているでしょう。
新車購入を検討される際は、残価設定ローンの仕組みやメリット・デメリットを十分理解し、ご自身のライフスタイルや価値観に合った最適な選択をすることが大切です。
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特に注目すべきは、車両販売だけでなく、車検や整備、自動車保険まで一貫してサポートしている点です。
残価設定ローンを利用する際に重要な車両の状態管理についても、定期点検やメンテナンスを通じてしっかりとサポートしてもらえます。
「もっと気軽に新車に乗ってほしい」という理念のもと、残価設定ローンを活用した負担の少ない新車購入プランも積極的に提案しています。
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