70.未使用車とは|新車より安く購入できる仕組みとメリット・デメリットを解説
未使用車とは|新車より安く購入できる仕組みとメリット・デメリットを解説
中古車市場で「未使用車」という言葉を目にすることが増えています。
未使用車は新車よりも安く購入できる一方で、いくつかの注意点もあります。
今回は未使用車の定義から価格の特徴、購入時の注意点まで詳しく解説いたします。
未使用車とは何か
未使用車について正しく理解するためには、まずその定義と仕組みを知ることが重要です。
なぜ未使用車が市場に出回るのか、その背景についても見ていきましょう。

未使用車とは、正式には「登録済み未使用車」と呼ばれる車両のことを指します。
走行距離100km未満で、使用実績がほとんどない車に限定されます。
陸運局に車両登録が完了しているものの、実際にはほとんど使用されていない車両です。
道路運送車両法により、登録を受けていない車は公道を走ることができないため、販売店やディーラーが先に登録手続きを行った車両が未使用車となります。
法的には中古車扱いとなりますが、走行距離は工場からの輸送や展示のための移動程度で、新車とほぼ変わらない状態を保っています。
未使用車が市場に出回る主な理由は、ディーラーや販売店の販売実績作りにあります。
メーカーから課せられた販売ノルマを達成するため、自社名義で車両を登録し、後に中古車として販売するケースがあります。
また、展示車として使用されていた車両や、納車直前でキャンセルされた車両なども未使用車として流通します。
未使用車の価格特徴
未使用車の価格について理解するためには、なぜ新車よりも安くなるのかという仕組みを知ることが重要です。
価格差が生まれる要因や、実際の購入時にかかる費用の違いについて見ていきましょう。
未使用車は一度登録されているため、法的には中古車として分類されます。
このため、新車価格とは異なる価格設定となり、新車よりも安く販売されることがあります。
具体的な価格差は車種、年式、市場での需要と供給のバランスによって大きく変動するため、購入を検討する際は個別に価格を確認することが重要です。
未使用車を購入する際、登録時に支払われる自動車重量税や自賠責保険料、環境性能割の一部は、すでに販売店が支払っている場合があります。
一方、自動車税(種別割)は毎年4月1日時点の所有者に課税されるため、購入時期によって負担が変わることがあります。
これらの税金や保険料は、登録日からの残存期間に応じて精算される場合があるため、購入前に「どの費用が支払済みで、どの費用を新たに負担する必要があるか」を必ず確認することが大切です。
未使用車のメリット・デメリット
未使用車には、新車購入と中古車購入の両方の利点を併せ持つ特徴がある一方で、注意すべきデメリットも存在します。
メリットとデメリットを正しく理解して、購入を検討しましょう。

■納車期間の短縮
新車の場合、人気車種では数ヶ月から1年以上の納車待ちが発生することも珍しくありません。
しかし、未使用車は現車が存在するため、契約後の納車整備を経て比較的短期間で納車が可能です。
■新車同様の車両状態
通常の中古車と比較して、未使用車は傷や汚れがほとんどなく、新車とほぼ同等の品質を保っています。
走行距離も展示や移動のための最低限の距離のみで、エンジンやその他の機械部品の摩耗もほとんどありません。
■保証制度の継承可能性
未使用車の場合、メーカー保証を継承できる可能性があります。
メーカー保証を継承するには、正規ディーラーで『保証継承点検』を受け、手続きを行う必要があります(有償の場合あり)。
この手続きを経ることで、新車購入と同様の保証を受けられるケースがあります。
販売店独自の保証制度を用意している場合も多く、新車購入時と同様のアフターサービスを受けられることがあります。
■カスタマイズの制限
新車購入時のように、ボディカラーや内装色、オプション装備などを自由に選択することができません。
完成された車両の中から選ぶ必要があるため、希望に完全に合致する車両を見つけるのは困難な場合があります。
■在庫の限定性と選択時間の制約
未使用車は流通量が限られており、希望する車種や仕様の車両を見つけることが困難な場合があります。
条件の良い車両は短期間で売り切れてしまうことが多く、気に入った車両を見つけた場合は迅速な決断が必要です。
■車検残存期間の短縮
すでに登録済みであるため、新車購入時と比較して車検の残存期間が短くなります。
新車の場合は登録から3年間の車検期間がありますが、未使用車は登録からの経過期間分だけ短くなります。
未使用車を見分ける方法
未使用車を購入する際は、本当に未使用状態なのかを確認することが重要です。
適切な見分け方を知っておくことで、安心して購入することができます。

一般社団法人自動車公正取引協議会の基準では、走行距離が100kmを超える車両については、「登録(届出)済未使用車」と表示することを禁止しています。
車検証に記載されている初度登録年月日を確認し、現在までの経過期間と走行距離が適切な関係にあるかを確認しましょう。
長期間経過しているにも関わらず走行距離が少ない場合は、保管状況について詳しく確認することをお勧めします。
新車同様の状態であることを確認するため、外装の傷や汚れ、内装の使用感などを詳しくチェックしましょう。
特に運転席周りの使用感や、シートの汚れなどは実際の使用状況を判断する重要な指標となります。
ハンドルやペダル、シフトレバーなどに使用感がないかも確認すべきポイントです。
未使用車を購入できる場所|販売店の選び方
未使用車を購入する際は、信頼できる販売店を選ぶことが重要です。
それぞれの販売店の特徴を理解することで、最適な購入先を見つけることができます。

■ディーラー系中古車販売店
最も安心できる購入先は、各メーカーのディーラーが運営する中古車販売店です。
メーカー保証の継承手続きもスムーズで、アフターサービスも充実しています。
■大手中古車販売チェーン
全国展開している大手中古車販売チェーンでも、未使用車の取り扱いがあります。
豊富な在庫から選択できることと、独自の保証制度を用意している場合があることがメリットです。
■未使用車専門店
軽自動車を中心に、未使用車を専門に扱う販売店も存在します。
未使用車に特化した専門知識と豊富な在庫を活かしたサービスを期待できます。
未使用車に関するよくある質問
Q1. 未使用車を購入すると、自動車税はどのくらい節約できる?
登録済未使用車はすでに車両登録されているため、自動車重量税や自賠責保険料の一部が支払済みの場合があります。
ただし、自動車税(種別割)は毎年4月1日時点の所有者に課税されるため、購入時期によって節約額は異なります。
購入前に販売店に確認することが大切です。
Q2. すでに支払われている税金や保険料はどうやって確認できる?
車検証や販売店からの見積書で、登録時に支払われた自動車重量税や自賠責保険料、環境性能割の残存期間を確認できます。
購入前に詳細を確認して、負担すべき費用と支払済みの費用を明確にしましょう。
Q3. 未使用車購入後に追加でかかる費用はある?
登録済未使用車でも、車検残存期間の関係で自動車重量税の一部や自賠責保険料の精算が必要な場合があります。
また、自動車税(種別割)は購入後に所有者として課税されるため、購入時期によっては追加費用が発生します。
まとめ|未使用車購入時の重要なポイント
未使用車は新車と中古車の中間的な特徴を持つ車両で、適切に選択すれば新車購入よりもコストパフォーマンスの高い買い物となる可能性があります。
ただし、カスタマイズの制限や在庫の限定性といったデメリットもあるため、これらの点を十分に理解した上で購入を検討することが重要です。
価格面でのメリットを重視し、完成済みの車両から選ぶことに問題がなければ、未使用車は魅力的な選択肢となります。
購入時は信頼できる販売店を選び、車両の状態を十分に確認し、保証内容や諸費用についても詳細に把握することで、満足度の高いカーライフを実現することができるでしょう。
カーニバルでの未使用車購入
埼玉県内で未使用車の購入を検討している方には、地域密着型のカーニバルがお勧めです。
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久喜インター店、岩槻店、上尾店、春日部店の4店舗では、新車から未使用車、中古車まで幅広い選択肢をご用意しており、購入後の車検や整備、保険まで一貫したサポートを提供しています。
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