74.中古車の納車費用はいくら?相場や内訳から節約方法まで専門家が詳しく解説
中古車の納車費用はいくら?相場や内訳から節約方法まで専門家が詳しく解説
中古車を購入する際に見落としがちなのが「納車費用」です。
車両本体価格に注目しがちですが、実際には納車費用も含めた総額を把握することが重要になります。
この記事では、中古車の納車費用について、相場から節約方法まで専門家の視点で詳しく解説します。
中古車の納車費用とは
納車費用について正しく理解することで、予想外の支出を避けることができます。
ここでは、納車費用の基本的な定義と、混同されがちな陸送費との違いについて解説します。

納車費用とは、中古車販売店から購入者の指定場所まで車両を運ぶために発生する費用のことです。
単純な配送費用だけでなく、納車準備に関わる様々な作業費用も含まれることが一般的となっています。
具体的には、車両の陸送費用、納車前の洗車やワックス掛け、ガソリンの給油、簡易点検、書類準備などの作業が納車費用に含まれることが多くなっています。
ただし、何を納車費用に含めるかは販売店によって異なるため、見積書の詳細をしっかりと確認することが大切です。
納車費用と陸送費は混同されがちですが、実は異なる概念です。
陸送費は文字通り車両を陸地経由で運搬する費用のみを指します。
一方、納車費用は陸送費を含む包括的な費用概念となっています。
多くの販売店では、見積書に陸送費という項目がなく、代わりに納車費用として一括計上されています。
中古車納車費用の相場と内訳
納車費用は様々な要素によって変動します。
ここでは、費用に影響する主な要因と、納車費用に含まれる具体的な項目について詳しく解説します。
中古車の納車費用は、販売店から納車場所までの距離によって大きく変動します。
近距離の場合、販売店から30分程度の範囲では比較的安価に設定されることが多く、中距離・遠距離になるにつれて費用が上昇する傾向があります。
■近距離納車の特徴
販売店から30分程度の近距離では、自身で販売店に受け取りに行き、納車することが一般的ですが、販売店によっては、販売スタッフが直接ご自宅まで運転して納車する場合もあります。
この場合、比較的柔軟な時間調整が可能で、納車時の車両説明なども丁寧に行われることが多いです。
■中距離・遠距離納車の特徴
車で1時間以上の中距離・遠距離になると、専用の輸送車両を使用することが多くなります。
運転手の往復時間や燃料費が大きく影響し、平日と週末、時間指定の有無によって費用が変動することがあります。
■特殊地域への納車
離島などの特殊地域への納車では、船舶や航空機による輸送が必要となり、さらに高額になることもあります。
特殊な地形や道路事情がある地域では、特別な輸送手段が必要となる場合があります。
納車費用に含まれる項目を理解することで、適正な費用かどうかを判断できます。
■車両運搬費用
車両の陸送費用が最も大きな割合を占めており、これは専用トラックによる運搬費用や運転手による直接運転での納車費用です。
■納車準備作業費用
納車前の洗車やワックス掛け、室内クリーニングなどの整備作業費用が含まれます。
ガソリンの給油費用、納車時の簡易点検費用も含まれることが一般的です。
■事務処理・その他費用
必要書類の準備や印刷費用、販売店スタッフの出張費用などが含まれることもあります。
高級車や特殊車両の場合は、専用の輸送設備が必要となり、追加費用が発生することもあります。
支払総額表示制度と納車費用
中古車購入時の費用透明化について理解しておくことが重要です。
ここでは、2023年10月から始まった新制度について解説します。
2023年10月の自動車公正競争規約の改正により、中古車販売店は「支払総額」での価格表示が義務化されました。
支払総額とは、車両本体価格に加えて登録費用・納車費用など購入時に必ず発生する諸費用を合算した金額です。
ただし、任意保険料や希望ナンバー料、カーナビなどのオプション費用は含まれないため、最終的な支払い額は支払総額を超えることもあります。
この制度により、消費者は「表示価格で実際に購入できる」ことが保証され、不当表示が防止される仕組みになっています。
この支払総額には、車両本体価格と諸費用が含まれており、納車費用もこの諸費用の一部として計上されています。
支払総額表示の義務化により、消費者は実際に支払う金額を事前に正確に把握できるようになりました。
ただし、下取車の処理費用や任意保険料、カーナビなどのオプション費用は支払総額に含まれないため、最終的な支払額は支払総額よりも高くなる場合があります。
中古車納車費用を安く抑える方法
納車費用は工夫次第で大幅に節約することが可能です。ここでは、実践的な節約方法を具体的に解説します。

最も効果的な節約方法について詳しく解説します。
■店頭引き取りのメリット
納車費用を最も確実に節約する方法は、自分で販売店まで車を取りに行くことです。
この方法により、陸送費用の大部分を削減することができます。
自分で取りに行く場合は、契約時に必ずその旨を伝えておくことが重要です。
■注意すべきポイント
ただし、納車費用には洗車やガソリン給油などの準備作業費用も含まれているため、完全に無料になるわけではない点に注意が必要です。
また、販売店によっては自分で取りに来る顧客に対して、最寄り駅まで迎えに来てくれるサービスを提供している場合もあります。
完全に自分で取りに行くことが難しい場合の代替手段について解説します。
■近隣業者への納車
できるだけ販売店に近い場所まで納車してもらうことで費用を削減できます。
具体的には、自宅ではなく近隣の提携ガレージや知人の自動車関連業者などに納車してもらう方法があります。
■日時調整による節約効果
この方法の利点は、日時指定の制約が少なくなることです。
一般家庭への納車の場合、週末指定や時間指定により追加料金が発生することがありますが、業者間での受け渡しであれば平日の営業時間内での対応が可能となり、費用を抑えることができます。
家族や法人での複数台購入時に活用できる節約方法について解説します。
■同時納車による割引交渉
同一方向への複数台納車であれば、運送効率が向上するため、1台あたりの納車費用を削減してもらえる可能性があります。
■継続取引を前提とした交渉
継続的な取引が見込める顧客に対しては、販売店も長期的な関係を重視して、納車費用の優遇措置を検討してくれることがあります。
このような交渉を行う際は、総購入金額や今後の取引見込みを明確に伝えることが効果的です。
納車費用に関する注意点とトラブル回避
納車に関するトラブルを未然に防ぐための重要なポイントを解説します。

購入前の確認事項について詳しく解説します。
■費用内訳の詳細確認
中古車購入時の見積もりを受け取った際は、納車費用の内訳を詳しく確認することが重要です。
単に「納車費用」とだけ記載されている場合は、具体的に何が含まれているのかを販売店に確認しましょう。
■追加料金発生条件の把握
特に重要なのは、追加料金が発生する条件を事前に把握することです。
時間指定料、週末納車料、特別な場所への納車料などが別途発生する場合があります。
また、天候や交通事情による遅延時の対応についても確認しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
契約書での明文化の重要性について解説します。
■納車条件の文書化
中古車の売買契約書には、納車に関する条件を明確に記載してもらうことが大切です。
納車場所、納車予定日、費用の詳細、キャンセル時の取り扱いなどを文書化することで、双方の認識齟齬(にんしきそご:理解や認識のずれ)を防ぐことができます。
■車両状態の事前取り決め
納車時の車両状態についても契約書で明確にしておくことが重要です。
納車時に発見された傷や不具合への対応方法、保証内容などを事前に取り決めておくことで、安心して車両を受け取ることができます。
実際に発生しやすいトラブルとその予防策について解説します。
■納車遅延への対応
納車に関するトラブルで最も多いのは、予定日の遅延です。
特に遠方からの納車や繁忙期(はんぼうき:忙しい時期)には、予定通りに納車できない場合があります。
このような事態に備えて、契約時に遅延時の対応について確認しておくことが重要です。
■納車時の車両状態確認
また、納車時の車両状態に関するトラブルも発生することがあります。
購入時には気づかなかった傷や不具合が納車時に発見される場合があるため、納車時には必ず販売店スタッフと一緒に車両の状態を確認し、問題があれば即座に指摘することが大切です。
中古車の納車費用に関するよくある質問
Q1. 中古車の納車費用は必ずかかる?
多くの販売店では納車費用が発生しますが、店頭で直接引き取りに行けば一部または全額を節約できる場合もあります。
契約前に「店頭引き取りは可能か」「どこまでが納車費用に含まれるのか」を確認しておくことが大切です。
Q2. 納車費用の相場はいくらくらい?
一般的に近距離で1~3万円程度、中距離で3~5万円程度、遠距離や離島など特殊地域では5万円以上かかるケースもあります。
距離や輸送手段によって大きく変動するため、必ず見積書で詳細を確認しましょう。
Q3. 納車費用は値引き交渉できる?
車両本体価格と同様に、納車費用も交渉可能な場合があります。
特に複数台同時購入や継続的な取引を前提とした場合は割引が期待できます。
難しい場合でも「自分で引き取りたい」と伝えることで、陸送費分を節約できるケースがあります。
まとめ|納車費用を理解して安心・お得に中古車購入を
中古車の納車費用は、車両購入における重要な要素の一つです。
費用は距離や販売店の方針によって大きく変動しますが、適切な準備と交渉により費用を抑えることが可能です。
最も効果的な節約方法は自分で車を取りに行くことですが、それが困難な場合でも近隣への納車や複数台購入時の交渉など、様々な方法で費用削減を図ることができます。
何より重要なのは、見積もり段階で納車費用の内訳を詳しく確認し、契約書に明確な条件を記載してもらうことです。
中古車購入は大きな買い物ですから、車両本体価格だけでなく納車費用も含めた総額を把握して、計画的に進めることが成功の鍵となります。
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